[広告配信サーバ]Revive Adserverのインストール
Revive AdServer概要
先日某氏より、「ADサーバ動かしてみてー」と依頼されました。 いまさらAD?と思ってたら、広告配信サーバのほうだったのですが、 それ自体よく知らなかったので、軽く調べながらセットアップしてみました。 これはその記録です。
広告配信サーバとは
ここでいう「広告」とは、年収低すぎ娘みたいな、 ウェブサイトやスマフォアプリの端にでてきて、たまにうっかりクリックしちゃったりするアレです。
こういったネット広告を配信するための管理サーバを「AD(Advertisement、アドバタイズメント)サーバ」といい、 近年はメインのコンテンツとは別に、ADサーバを用意することがあるようです。
ADサーバは広告を掲載したい人からリクエストを受け、広告(画像・テキスト・リンク等)をユーザーに送信して記録します。 ユーザーが広告をクリックした場合にはそれも記録し、任意のサイトへ誘導します。 また、各広告の閲覧やクリック記録等、すべてまとめてレポートを作成することも可能になっているみたいです。
このような、広告主の管理から広告の配信、結果のレポートまでをまとめて管理することができるのが、ADサーバです。 Googleの提供するDFPスタンダードとか、
今回紹介するReviveとかがメジャーなところらしいです。
Revive AdServerとは
Revive AdServerとは、オープンソースのADサーバで、元々はOpenX sourceという名前だったものです。 PHP製で日本語も使用可能、プラグインで独自に拡張できたりしてなかなか高機能みたいです。
動作環境
今回使用した動作環境は以下のとおりです。
- OS : MacOS X 10.9.4
Revive AdServerをインストールしてみる
では、Reviveをインストールしてみましょう。 今回はMacからCentOS6の仮想環境を作成(Vagrant)し、そこにReviveをインストールしました。
1.Vagrant環境の構築
まずはVagrantをインストールします。 このあたりを参考にしてVagrantをセットアップしましょう。 セットアップができたらCent OS6のイメージを取得し、起動します。
% vagrant box add centos6 https://github.com/tommy-muehle/puppet-vagrant-boxes/releases/download/1.0.0/centos-6.6-x86_64.box % vagrant init centos6 % vagrant up
Cent OSが起動したらsshログインしてapache等、必要なソフトウェアをインストールします。
% vagrant ssh //sshログイン ・ ・ [vagrant@localhost ~]$ sudo yum install -y httpd php php-mysql
MySQLもインストールしておきます。このへんを参考に。 デフォルトでは5.1がはいっているので問題ないかもしれませんが、5.6をインストールしました。
[vagrant@localhost ~]$ sudo yum erase mysql-libs //古いMySQLを削除 [vagrant@localhost ~]$ wget http://downloads.mysql.com/archives/get/file/MySQL-client-5.6.20-1.linux_glibc2.5.x86_64.rpm [vagrant@localhost ~]$ wget http://downloads.mysql.com/archives/get/file/MySQL-server-5.6.20-1.linux_glibc2.5.x86_64.rpm [vagrant@localhost ~]$ wget http://downloads.mysql.com/archives/get/file/MySQL-shared-compat-5.6.20-1.linux_glibc2.5.x86_64.rpm [vagrant@localhost ~]$ wget http://downloads.mysql.com/archives/get/file/MySQL-devel-5.6.20-1.linux_glibc2.5.x86_64.rpm [vagrant@localhost ~]$ sudo yum install MySQL-client-5.6.20-1.linux_glibc2.5.x86_64.rpm [vagrant@localhost ~]$ sudo yum install MySQL-server-5.6.20-1.linux_glibc2.5.x86_64.rpm [vagrant@localhost ~]$ sudo yum install MySQL-shared-compat-5.6.20-1.linux_glibc2.5.x86_64.rpm [vagrant@localhost ~]$ sudo yum install MySQL-devel-5.6.20-1.linux_glibc2.5.x86_64.rpm ・ ・
セットアップできたらMySQLは起動しておきましょう。
2.Reviveのインストール
Reviveの公式サイトからrevive-adserverをダウンロードします。 ファイルを解凍したらそれをApacheの公開ディレクトリへコピーしましょう。 (デフォルトでは/var/www/html)
[vagrant@localhost ~]$ wget http://download.revive-adserver.com/revive-adserver-3.2.1.tar.gz [vagrant@localhost ~]$ tar -xzvf revive-adserver-3.2.1.tar.gz [vagrant@localhost ~]$ mkdir /var/www/revive/revive [vagrant@localhost ~]$ cp -R revive-adserver-3.2.1/* /var/www/html/revive [vagrant@localhost ~]$ /etc/init.d/httpd restart
ファイルのコピーがおわったら、Apacheを再起動します。
3.Revive AdServerの初期セットアップをブラウザからおこなう
Apacheを再起動したら、http://<centosのip>/revive/をブラウザでひらいてみましょう。 次のような画面が表示されるので、agreeボタンを押して次の画面へ進みます。
次はシステムチェックが実行されます。たぶん、権限関係のエラーが表示されるので、下記コマンドを実行してください。
chmod -R a+w /var/www/html/test/var chmod -R a+w /var/www/html/test/var/cache chmod -R a+w /var/www/html/test/var/plugins chmod -R a+w /var/www/html/test/var/templates_compiled chmod -R a+w /var/www/html/test/plugins chmod -R a+w /var/www/html/test/www/admin/plugins chmod -R a+w /var/www/html/test/www/images
retryボタンを押して、システムに問題なければDB設定画面へ移動します。 作成するDB名やユーザー名、パスワードを入力します。
その他オプション情報を設定すれば、インストールは完了です。
まとめ
今回はOSSのADサーバ、Revive AdServerのインストールまでやってみました。 次はRevieveを使ってみます。